zhongjpn’s blog

瀬戸内海

老人ホームでの2年間 こんなことをしています

サポート業務のパート職員として、この10月遂に3年目に突入した。あっという間に過ぎ去った2年間の思いを綴ってみよう!

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〇何と言っても、おかげで色んな人と話す機会がぐんと増えた。年齢層、20代から90代、職員さんから入所者さんまで。中には100歳以上の方もかなり。
そんな中での自分の立ち位置は年齢的には、中間、と言ったところ。職員の中では最高齢、入所者からは最年少。

〇数ある仕事の中で、それらの人達との触れ合いは主に朝9時からの談話室での掃除、40分程になります。ここは食堂も兼ねていてかなり広い部屋。朝食の後なので飲物や食べ物をこぼす、落とす、とかで、テーブルや床は結構汚れている。この部屋、何人いてるかなあ、30人ちょっとかな。

〇ここは特別養護老人ホーム、入所している御老人の状態は様々、歩けない、目が悪い、認知症、頭ははっきりとしている人も居れば、全く無反応で介護士さんに口を開けてもらわないと食べれない方等とか。
掃除中、話しかけられる事は多い。でも何を言ってるのか分からない、これ、さすが2年もお付き合いしているとだんだんと分かるようになって来る。吉本新喜劇の世界のよう。

〇先日、95歳になったおばあさん、割としっかりとしていて車椅子で所内を常にうろうろしている。いつも 「綺麗にしてもらっていつもありがとう」 と手を合わせて声を掛けてくれる。半年くらい前やったか、急に 「今、夜の何時かのう?」と言い出した時があった。何度も同じことを言う。「今、朝の9時過ぎですよ」 と、何度か答えたが何度も何度も、「今は夜やろう?」と怪訝な顔をしていた。その人、あれから、少し認知症が進行したように思う。でも、今でも必ず挨拶してくれて、又、「いつもきれいにありがとう」 と言って手を合わせてくれる。敬虔な仏教の信者さん。部屋の奥の仏壇を勝手に開けては職員さんによく叱られている。人の尊厳をしみじみと思う。

〇この談話室、窓の外には果物の木がある。夏から秋、熟した実をカラスなどが奪っていく。こちらの入所者さんはこれを見ていて、介護士さんに、「勿体ないねえ!」と毎年言うらしい。
雑用の出番。この夏から秋、琵琶の実とイチジクを収穫した。喜んでくれる人が居るのかなあ、と疑問符が付くけど。

〇その他、外での作業として庭の剪定作業や草刈り機での公園のメンテ、高圧洗浄機によるベランダや車椅子の清掃、ガラス拭き、そして3カ所ある玄関の掃除、等々、結構忙しい。これからしばらくは落ち葉との戦いが待っている。
後1年位が潮時かなあ、とも思う。何れにしても体力がないとできない仕事なので、足腰を中心に切磋琢磨していこう!