zhongjpn’s blog

瀬戸内海

理科の勉強、石見畳ヶ浦

島根県浜田市景勝、石見畳が浦
いぼで覆われた海岸、島、断崖が支配する節理。
勝手に いぼいぼ節理 と名付けた。

ここは1600万年前の理科の勉強です。
1600年前ではないよ、万が付く。どちらにしても実感としては大昔、と言う事であまり差はないけどね。
でも、圧倒される地球の力をかんじるなあ。日本海が形成された過程で陸が侵食され陸が傾き、沈降した過程で出来た地形とか。

駐車場の直ぐ際から隧道に入り、異次元の世界へ。途中、海に開けた洞窟があり、垣間見る海がメルヘンの世界へと誘ってくれる。さらに少し行くと半円の出口、正面には日本海の波が打ち寄せる海岸。


太古の世界にタイムスリップ。命の選択にはもってこいの場所かも。
今様の世界からの乖離、普通の砂浜では無い。瀬戸内海では見れない浪打際に砕け散るザーッと音を立てる白波。

青い日本海を背景にして、岩場に多数のノジュールと呼ばれる椅子状のポコポコ石。見かえると絶壁の岩肌には無数の大小の突起、落ちてきそうな丸い岩の塊がくっ付いていたりして、言うなればこの区域は“イボが浦”と言うべきかも。
どうしてできたかを簡単に言うと、砂岩中の貝などの酸化カルシウムが硬い固まりとなり、侵食されやすい砂岩が波に洗われて浮き出てきたのがノジュール、そういう事らしい。

隧道の出口を起点にして北東に500メートルにわたって連なる畳状の亀裂が走る海岸が続く。砂岩で出来ている。


地元の学生達にとっては格好の日本列島生い立ちの自然な教材。この日、数十人の生徒たちが先生に連れられて訪れていた。月曜日に関わらずボランティアガイドの方たちが活躍していた。
駐車場際の詰め所で聞いた。通常は週末などしかガイドはしていないが今日は予約が入っているので、と言っておられた。
西条酒蔵通りのガイドを少ししているせいか、このような他地区のガイドさんを見ると共感を覚えるようになっていた。

理科の勉強でこの海岸に身近な子供たちは幸せやなあ。太平洋側では和歌山の串本などでも節理(亀裂)は有るけど、出来方はだいぶ異なる世界。
日本列島の日本海側は今でもわずかに海に侵食されつつある、と聞いたことがある。形は違っても東尋坊の節理も同じ。太平洋側はその逆とか。

ちなみに前泊した国民宿舎は砂浜で畳が浦に繋がっていた。旅行割が始まっているので賑わっていた。

隧道の壁面に歴史を順にたどったパネルが8枚あった。編集して一つの画像にまとめたので理科の好きな方はどうぞ。