zhongjpn’s blog

瀬戸内海


今年は蝉にとっても厄年になっています
例年ですと今の時節は喧しい程の蝉が鳴いている訳ですが、でも今は違います。コロナ禍が人間を襲っていますが、自然界でも異常な豪雨や梅雨が続いていて、こちらでは未だ7月下旬になっても雨が続いています。
我が家、何時もの今頃は庭のクロガネモチの中木で蝉が喧しかったのですが、今年は悲惨な状態になっています。昨年も梅雨明けは遅かったんですが それでも7月25日からは我が家では30度を超えるカンカン照りになりました。
毎年、7月半ばからは蝉は脱皮を始め、そして樹木に登り鳴き始めている訳ですが。
今、我が庭には蝉の亡骸が散乱してる何とも切ない状況になっています。
実は、5月に木を伐採してしまったのです。蝉の事まで全く考えず無頓着でした。
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この蝉、今朝はベランダの敷石でヨタヨタしていました。羽根が片方損傷しています。ひっくり返っていたのでうちわでずらして起こしてやりました。すると何度か羽根を動かして飛び立とうとしたんでしょう。でもそれがアダになって又裏返しになってしまうんです。羽根が損傷しているからバランスが取れないんでしょうか。その後も何度か団扇が登場しましたが結局、敷石のきわから落下してそのままになってしまいました。
元々あった登るべき木が無く、おまけに長雨で動きが取れず、だったのでしょう。
何とも哀れとしか言いようがありません。一度も飛べず、又鳴かず、で一生を終わってしまったのですから。
でも、そんなあがきは生きるための本能でしょう。終わりの苦痛は無かった、と祈るしかありません。
人の運命も同じかも知れません。