zhongjpn’s blog

瀬戸内海

笠戸島に行ってきた

桜が散り始めた4月の上旬、瀬戸内海、山口県笠戸島です。
夕日が美しいと言われる笠戸島国民宿舎 大城(おおじよう)泊、聞きしに勝る素晴らしいロケーションでした。
国民宿舎の少し奥に行った所に新笠戸ドック、中堅の地場の造船所があります。
さて初日の日曜日は笠戸大橋を渡り島に入って直ぐの、はなぐり海岸に立ち寄り、そして大城を右に見過ごして、造船所近くへ。

久々の野外スケッチです。至近距離なので、造船所の息吹が聞こえてきそう。
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もう一枚の造船所は、少し遠いけど翌朝ホテルのベランダから。
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こちらの絵は途中で不思議にも造船所の風景が変わってきて、面喰ってしまう事になった。
月曜の朝なので、ジブクレーンが動き出したんですね。そういえば微かにクレーンや機械の音が潮に乗って聞こえてくる様な。昨日は日曜日でした。

〇その昨日、島に着いて最初に行ったところは、はなぐり海岸でした。海上遊歩道でしばし俗世から解放される。
初夏のような陽気で、砂浜には早くも海水浴姿の若者たちがテントを張ってはしゃいでいた。日曜日なので、多分造船所の従業員とその家族、外国の方がくつろいでいる。
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200メートル程続く海上遊歩道は、その名の通り木道の両側が海になっている。
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陸側には柱状節理の大きな岩がせり出し、木道の終わりの辺りは休憩所になっていて、ヒラメの大きな供養塔有り、ここは笠戸ヒラメでも有名らしい。
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〇その後、ホテルにチェックイン、ロビーを含め全ての客室、食堂、大浴場等、徹底して海に向かって造られている。見事な設計に感心。設備も新しいし。

〇敷地内には小高い丘が有り、そこからも夕日が見れるリゾート感覚のエリア。昔の国民宿舎のイメージからは遥かにかけ離れていますね。
この日の天候は薄曇り、でも肝心の6時過ぎには完全に曇りになり、夕日は拝めなかった。残念!
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〇部屋からのオーシャンビュー、広いベランダからは、正面の海に筏が3艘停泊、左手奥には思いがけず造船所の全景が見えている。さっき造船所近くにわざわざ行ってスケッチしたのが徒労やった、と言う後悔の念に一瞬駆られたくらい。
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〇翌朝の朝風呂、男女入れ替わっている。昨日よりも広く、又景色が異なるけど露天風呂は更に大きくて見晴らしがよくなっている。朝食はバイキング、食べ過ぎないよう、又取り過ぎないように気をつけながらのひと時。8時過ぎからは部屋のベランダに腰を据えての2枚目のスケッチ。落ち着いた環境なので、昨日よりも構図はしっかりした。でも、さすがに少し遠いかな? 昨日の作品の方がやっぱり良いような気がする。造船所の力強い息吹が筆触に感じられるので。

〇ベランダからの潮流の眺めです。眼下に広がる穏やかな海、でもその色は複雑に境界が入りみだれで時間と共に変化していく。濃い青、薄い青とまことに賑やか。波は殆どないので、潮騒は無い。
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3艘の筏は昨日からずーっと沖合に居るので、その様子を観察することに。
6時間おきに潮の向きが変わると言う瀬戸内海。
船は一般的には一点係留で船首側の錨を下ろしている、即ち潮の向きに身を任せている。
この係留方法が一番自然で理にかなっていると言う事でしょう。沖の艀の向きが変わっていく、成程と思う。